薬剤師の合格率の謎

薬剤師国家試験の試験内容は、「基礎薬学」、「医療薬学」、「衛生薬学」、「薬事関係法規・制度」となっており、この分野から医療薬学を中心に出題されます。医療薬学は、疾病と医薬品の関係や調剤についての内容となっており、中心的な分野です。これらの内容は、全て薬学部での6年間の履修で学んでいることです。二日間の筆記試験において、6年間の集大成を見せるのです。6年制になってから、試験内容は、暗記中心から考える力を問うものへと変わってきています。これによって総合的な力を見られることになり、薬剤師のレベルが上がる可能性も秘めていますが、より合格が難しくなる恐れもあります。

薬剤師の国家試験は薬学部のすべての人が受けるわけではありません。そのため、受験者数と合格率では、大学ごとにかなりのバラつきが出ています。薬剤師を目指していたものの、別の進路に改めたり、薬剤師の資格自体は必要としていない場合もあるため、受験者数に差が出るのです。また、卒業試験では、一定のレベルに達していないと合格できず、そうすると卒業資格が得られずに受験することすら出来ません。これは、不合格が予想される学生の受験を減らし、その大学の卒業生の合格率を上昇させる効果もあります。